パラワン島北部に位置するエルニドは、高級リゾートのイメージが強いのではないでしょうか。
確かにマニラから専用機で向かうエルニド沖合に浮かぶ島まるごとリゾートの

ミニロックやラゲンなどは高級リゾートです。

しかし今回は時間と多少の体力は必要となりますが、

お財布にやさしく出かける事のできるエルニドのご紹介となります。

 

エルニドタウンは、パラワン本島にあります。

パラワン島までマニラからの通常便で入れば、後は陸路での移動が可能です。

以前は、タイタイにあるサンドバル空港から出かけられる時期もありましたが、

現在はパラワンの州都プエルトプリンセサから向かうのが一般的となっております。

 

 

今回は、往復ともにセブパシフィックを利用してみました。
往復で、1名3000ペソ強でした。

エルニドの高級リゾートへ向かう専用機の場合は、時期によっても料金は変わりますが

往復1万ペソはしますので、約3分の1ですね。

 

プエルトプリンセサ空港

 

地方の空港はマニラのような混雑は皆無です。

今回エルニドタウンにあります、イピルスイーツホテル・エルニドに

空港からの送迎車の予約も入れておりました。
待ち合わせ場所は、空港出口を出て道を挟んだ先にある駐車場になります。

 

空港での待ち時間が嫌であれば専用車を頼むこともできますが、

これだと料金がチャーターとなり高くなってしまいますので、

プエルトプリンセサ~エルニドに向かう定期便を待ちました。

 

今回プエルトプリンセサ空港へは、午前9時半頃に着きましたが、

エルニドに向かう次の定期便は午前11時でした。

それでも10時30分より前には、迎えに来てくれましたので

思いのほか早く車に乗ることができました。

 

しかしながらプエルトプリンセサ市内で、

前日から宿泊している方のピックアップで何箇所か周りましたので、

実際にプエルトプリンセサを出発したのは約束通りの午前11時頃になっていました。

 

 

プエルトプリンセサーエルニド間の送迎車は、エアコン付きのバンでした。
助手席に2名、後ろの座席に4名ずつ3列乗るので、最大14名乗ることになります。

ホテルに送迎車を頼みますと、片道一人600ペソです。約5時間乗るので、

高くは感じませんでした。

 

エルニドまでの道は、ほぼ95%くらい舗装がされてましたので、快適に車は飛ばします。

ただ高速道路ではなく一般道ですので、左右に結構振られます。

車に弱い方ですと酔ってしまうかもしれませんので、多少の体力は必要だと思います。

 

途中、トイレ休憩は2か所ありました。簡単な食事も可能です。

 

 

 

道は殆ど舗装されてましたが、まだ工事中のところが一部残ってました。

 

 

 2か所目の休憩所は、タイタイ。以前この町にあるサンドバル空港にマニラからの航空便がありましたが、

今はプライベート機のみ発着しているそうです。

最初の休憩所は、トイレ無料でしたが、ここのトイレは5ペソ取られました。

ここまで来れば、エルニドまでは、後1時間ほどです。

 

エルニドタウンのターミナル

プエルトプリンセサから来た車は、エルニドのターミナルで乗客を降ろします。
宿のあるエルニドの町までそれほど距離は無いのですが、

ここからは地元のトライシクルに乗り換えをしての移動が必要です。

地元の人にもお金を稼がせるためのルールのようです。

しかしながら、ターミナルの入り口で追加料金を支払えば、

プエルトプリンセサからの車がエルニドタウンの宿まで送ってくれることは可能です。

 

ホテルには、午後4時ごろに着きました。

プエルトプリンセサを出発したのが午前11時ですから、約5時間の移動となります。

5時間の乗車は確かに長いのですが、当日は早朝に起床したこともあり

車の中で昼寝もしたため、時間はあまり気になりませんでした。

 

イピルスイート エルニド

今回、エルニドタウンで利用したホテルです。

現地を歩いてみましたところ、ホテル形式は他に1軒しかありませんでした。

海には面しておりませんが、海まで徒歩約2分のロケーションです。

ビーチ沿いには、ベッド&ブレックファストタイプの部屋数の少ない簡易的な宿はいくつもありましたが、

こういった宿をご希望の方は個人で直接の手配をお願致します。

ねもとトラベルでは、イピルスイートエルニドの手配をお手伝い致します。

 

 

 

ホテルの名前になっている、イピルとは熱帯・亜熱帯に自生する木で、

非常に生命力が強いそうです。日本名は、ギンネム。

余談になりますが、マニラからの1日観光になっておりますコレヒドール島は、

戦災によって禿山と化しましたが空からこのイピルイピルの種を撒き復活したことから

イピルイピル島とも呼ばれています。

 

エルニドのホテルには、イピルの木は植えられてないとのことでしたが、

フロントのカウンターなどにイピルが使われていると聞きました。

 

ホテルにエレベーターは、付いておりませんでした。

 

私の泊まった、スーペリアルーム

 

 

 

1階にあるレストラン

 

ビュフェスタイルの朝食が、料金に含まれています。

 

エッグステーションもあります。

 

 

イピルスイートの対面には、タラオトラベルロッジがありました。

オーナーが一緒なので、系列店となります。

1泊、1500ペソ~エルニドは、なんと言っても海がメインです。

現地に出かけられたらアイランドホッピングは必ず参加されることをお勧め致します。

(イピルスイートを手配の場合、アイランドホッピングの予約は必須となっております)

私たちは、2日目にアイランドホッピングを予約していました。

 

朝7時50分に、ツアー会社のスタッフが迎えに来ました。

アイランドホッピングのボート乗り場までは、徒歩3分くらいだったでしょうか。

ホテルで、バスタオルとスノーケリングのマスクは無料で貸してくれましたので、

これを持って乗り込みます。

ボートは岸には停留してませんので、いきなり海に浸かって遠浅の浜をボートまで歩きます。

宿から水着に着替えておいたほうがいいです。

 

出発前にボートマンから英語での挨拶と注意事項についての説明があります。

ゲストは、ほとんど欧米人でした。

 

現地では、アイランドホッピングにABCと3つのコースがあります。

1200ペソ~1400ペソまでの料金の差は、ボートの移動距離だけとのことでした。

高いツアーが良いものかと勘違いしていた私は、1400ペソのCコースを予約しておりました。

 

最初に連れて行ってもらった島は、ヘリコプターアイランド。

なんでも、遠くから見るとヘリコプターの形に見える島だそうですが、

間近に行ってから説明を受けたので、近くからはヘリコプターの形には見えませんでした。

 

 

 

30~40分ほど、スノーケリングをして、次の島に移動です。

2番目に訪れたのは、ヒデンビーチ。名前の通り隠れたビーチです。

 

写真右側の岩と島の間に、隠れたビーチがあります。

ボートは島まで着けることができないため、泳いでヒデンビーチまで向かわないとなりません。

防水のカメラでなかったので、残念ながらビーチの写真はありません。

 

3番目は、タリサイビーチ。ここでランチになります。

エルニドは観光客が多いので、アイランドホッピングのボートは何艘も用意されています。

出発する時間は違っても、ランチは同じ島のスケジュールとなっているようですので

お昼時はボートが集まります。

 

 

 

 

 

魚は、ユニコーンフィッシュという角のある魚を焼いたもの、豚肉のBBQ、

フィリピン風なす焼き、茹でたエビ、ご飯にフルーツと言った内容でした。

魚は残ってましたが、そのほかのメニューはすべて売り切れになりました。

 

4か所目は、シークレットビーチ

2つの穴が見えるでしょうか。穴の先に秘密のビーチがあります。

防水仕様のカメラをお持ちであれば、中の写真も撮ることができますが、

私のはそうでは無かったので内側の写真はありません。

実際に行った際のお楽しみということでご勘弁ください。

 

最後に連れて行ってもらったのは、マティンロックシュライン。

 

ここは桟橋があるので、唯一濡れないで上陸が可能です。

 

人工の聖堂が建てられています。

 

 

岩に昇って写真を撮ってみました。

 

 

とても澄んだ海でのスノーケリングや、素晴らしい景色を楽しむことができました。

 

エルニドとは、スペイン語で「巣」の意味があるそうです。

実際には海燕の巣のことになりますが、高級食材であるツバメの巣を取っていた人たちが、

他人にこの秘密の場所を教えなかったことで、素晴らしい環境が現代にも残されたのだそうです。

都会からの移動を考えると、正に秘境の地と言ってもいいかと思います。

ですが、それだけの価値があるところです。

  

エルニドタウン

エルニドの町は大きくないので、1時間ほどかけて歩いてみればすぐに町の様子がわかると思います。

私も実際に歩いてみました。

今回泊まりましたイピルスイートより海まで、徒歩約2分

 

海岸には、ローカル風のお店から欧米人経営のちょっとおしゃれなお店まで、

かなりのお店が連なっています。

 

このお店では、近海で取れた新鮮な魚介類を選んで調理してもらって食べる事ができます。

 

エルニドの町役場

 

町役場から道を挟んだ反対側のこの建物1階に、観光案内所がありました。

日本語は不可ですが、英語・タガログ語で対応してくれます。

無料のエルニドマップももらえます。

 

 

 

観光案内所でお勧めのレストランを聞きましたうちの1件。アートカフェ。

私は2日目の夜に、ここで食事しました。

海岸から1本中に入った通り、建物の2階がレストラン。1階には、お土産物屋さんが入っています。

道を挟んで反対側(海に近い方)にも、オープンスペースのアートカフェ別館がありました。

 

観光案所のお勧めで、更に現地のトライシクルドライバーのお勧めでもあった「シースラッグ」。

このお店は海岸沿いにあります。

初日の夜、ここで食事しました。

 

波打ち際の浜辺にもテーブルがあるので、お好きな方は外でも食事できますが、

土産を売る売り子が少し煩わしかったので、中で食べました。

人気があるだけあって、夜は大勢のお客様でにぎわっていました。

その分、注文した料理が出てくるのに時間がかかったのを覚えています。

 

 

 

海岸沿いや、1本中に入った中通りには、部屋数は少ない簡易的な宿がいくつも建っています。

 

中には入りませんでしたが、鳥居のあるすしバーもありました。

 

手前は、学校の校庭。

 

シーコクーンホテル。

 

観光案内所に聞いたところ、私たちが泊まったイピルスイートと、

ここの2か所がホテル形式とのことでした。
その他は、ベッド&ブレックファストスタイルの小ぶりな宿ばかりとなります。

 

エルニドタウンにあった教会

 

その他、Tシャツ等を扱うお土産屋さんや、レンタルバイクのお店、ダイビングショップ、

プエルトプリンセサに向かうバンを予約してくれるお店が連なっていました。

 

こちらは、マニラから専用機でエルニドの高級リゾートへ行く場合に使用する、

ITIのエルニドの空港です。

 

ここはさすがに徒歩では行けなかったので、トライシクルをチャーターして出かけてきました。

 

タイミングよくマニラからの便が着きました。

 

専用機を使った方たちは、エルニドタウンには寄ることなく、

更に専用の港から高級リゾートの島へ直接行ってしまいます。

 

これが、イピルイピルの葉っぱだそうです。

ホテルにはありませんでしたが、ここITIの空港のゲート外に生えていました。

 

チャーターしたトライシクル。トライシクルの料金は、かなり高かったです。

空港まで片道200ペソ、往復で400ペソ。

ぼられたのかと思い観光案内所で確認したところ、町で決められた料金でした。

地元の方にも観光客からある程度の収入が入るようにマニラよりも高い設定があるようでした。

料金が高いためか、現地にいた欧米人は皆歩いてました。

  

プエルトプリンセサのバスターミナル
エルニドタウンへの移動は、バンでの移動をお勧め致しますが、

バスも走っていますので取材してきました。

 

プエルトプリンセサ市内サンホセと言う地区に、バスターミナルはあります。
チェリーと言う会社と、アロヨ前大統領が推進したROROが、エルニドまで走っています。

 

 

エルニドまでエアコンバスですと、片道350ペソだそうです。

バンよりは安いので、地元の方はバスで移動される方も多いですが、

プエルトプリンセサの空港からはかなり離れていますので、観光客の方には向かないと思います。

 

空港からバスターミナルまで15分~20分くらいは離れてたでしょうか。

プエルトプリンセサ市内にはタクシーも走っていますが、

空港からバスターミナルまで150ペソくらいはかかるそうです。

タクシー代とバス代合わせますと、エルニドまでのバンの料金と殆ど同じです。

 

バスで移動の場合は、途中あちこちで停車するのでエルニドまで7時間くらいかかるようです。

ねもとトラベルでは公共バスの予約はできませんが、

バス旅行が好きな方のために情報として御知らせ致します。

 

 

エルニドの観光案内所でいただいた地図