7000以上の島があるフィリピンで、10番目に大きな島がここボホール島です。
世界一小さなメガネザル「ターシャ」がいること、有名なダイビングスポットがあることでも有名ですが、

マニラメインで来られている旅行者の方には位置関係がわからない方も多いかと思います。

フィリピンの島で、おそらく日本人に一番知名度のあるであろうセブ島の東隣に位置します。

セブからは、高速ボートで約2時間程度の距離でもあります。
このため、セブ旅行とセットで訪れることも可能ですが、

マニラからはボホールのタグビララン空港へ直行便も飛んでいます。

割と大きな島ですので、短期間ですべてを見る事はできませんが、今回1泊2日で現地を訪れましたので、

タグビララン周辺の観光地と、近い将来国際空港が出来るパングラオ島のご紹介をさせていただきます。

 

今回は、マニラからの往路をセブパシフィック、

タグビラランからの復路をエアエイシアと使い分けを致しました。

セブパシフィック航空


タグビララン空港数年後には、パングラオ島に新空港ができるため、

こちらの空港は閉鎖となるそうです。

 

空港では、ボホール島の観光地図が50ペソで売られています。
2枚組で、大きな地図です。

小さな地図で十分な方は、パングラオ島のホテルが宣伝として無料の地図を配布してあります。

荷物を取って外へ出ると、各リゾートの出迎え人がネームプレートを持ってお待ちしています。

各リゾートの看板も飾られています。

今回、予約をしてました「フラッシング・メドウズ」の看板

 

こちらは、帰りに予約していたエアエイシア。

ボクシングの元世界チャンピオンで、フィリピンの英雄「マニー・パッキャオ」の経営になっています。

 

タグビララン市内には、SMやロビンソンはまだ無い様で、

このBQスーパーストアが現地の方、行きつけのモールのようでした。

帰りのマニラへの便には、ここの買い物袋を持った方がたくさん乗っていました。

マニラのSMなどと同様、BQモールの創設者も中華系フィリピン人でした。

 

ボホール島観光
今回、時間を有効に使うためにホテル直行ではなく、空港からいきなりボホール島観光を予約していました。

最初に連れて行ってもらったのは、ブラッドコンパクトサイト。

16世紀、大航海時代ポルトガル人マゼランは、セブ島へ到着し現地で殺害されましたが、

その後スペイン人レガスピは、ここボホールへ入り

当時のイスラム教徒部族の族長シカトゥナと友好の契りを結んでいます。

ワインに彼らの血を注いで、お互いに飲んだことがフィリピン人とスペイン人、

最初の友好の瞬間と言われています。

 

 

こちらは、ブラッドコンパクトから車で1分ほど走った別の場所にある、

ブラッドコンパクトの説明が書いてある碑

 

 

バクラヨン教会

1595年、スペイン人がフィリピンで最初に建てた歴史的教会ですが、

2年前の10月15日に起こった大地震の影響で被害が出ました。

まだ修復工事は完全には終わってはいない状況でした。

教会隣の2階には、博物館があり歴史的に重要な品の展示がされていますが、

館内は撮影禁止となっています。

十数年前に訪れた際には、入場料が10ペソだった記憶がありますが、

現在は50ペソとなっています。

 

 

 

教会の方は、撮影可能です。

 

教会内部にも被害がでていました。

 

ロボック川、リバークルーズ

タグビラランより、二十数キロに位置するロボック川で行われているリバークルーズは、

ボホール観光のハイライトと言ってもよいかと思います。

ロボック村からブサイフォールズへ上り、滝の手前でUターンしてくる約1時間のコースになっています。

船内ではビュッフェ形式の食事も付いていますので、ランチに合わせた時間帯が人気です。

 

 

待合所の風景、予約をしておけば待ち時間はそれほどなく乗船可能です。

人気のツアーなので、船は何艘も用意されています。

ツアーは、ビュッフェの食事つき、フィリピン料理が何種類も用意されています。

ドリンクは、フィリピン風の甘いアイスティーは何杯飲んでも無料。

ビールやソフトドリンクは、別途有料となっています。

 

シンガーとギタリストが乗っていて、外国からのゲストに合わせてその国の曲も演奏してくれます。

 

我々が日本人ということがわかって歌ってくれたのは、「また逢う日まで」でした。

またボホールへ出かけないといけないですね。

 

ジャングルの中を、ブサイフォールズへ向かいます。

 

 

滝の手前、地元の女性たちがミニギターを弾きながら歌ったり踊ったりしてくれる所へ寄ります。

ここではツアー客も船から下りることができ、一緒に踊ったりミニギターを弾かせてもらうことも可能です。

 

リバークルーズの料金表

食事が付いて、大人450ペソですから、かなりお安い設定だと思いました。

マニラ近郊のパグサンハンは、この数倍はしますので。

 

 

ターシャ

ボホール観光では、世界一小さなメガネザル「ターシャ」に会うこともできます。

以前ボホールへ来たときには、ターシャを手に乗せてくれて、

その後腕と肩を伝って私の頭の上へ乗ったことを覚えていますが、

今はターシャに観光客が触れることは禁止されているそうです。

スタッフの話では、ストレスで自殺する習性も持っていて数が少なくなったからとの説明でした。

写真撮影は許可されていますが、フラッシュを焚くことは禁止されています。

 

 

ターシャの棲む森

森の中にいるターシャを探すのはとても困難ですが、スタッフの方がターシャのいる木のそばにいて、

「あそこにいますよ」と、教えてくれます。

 

現地の人の発音は、「タルシャ」や「タルシェ」に近かった気がします。

 

夜行性とのことでしたが、目は開いていてくれました。好物は昆虫だそうです。

今回、別々の木にいるターシャを4匹見ることができました。

ターシャに触れることはできなくなっていましたが、

ターシャ保護の観点にたてば仕方のないことだと思います。

お土産屋さんに飾ってあったターシャのぬいぐるみ。

Tシャツは、99ペソ~ キーホルダーなどの小物は5個100ペソ等で売られていました。

 

 

マンメイドフォレスト
その名の通り、人工の森。ターシャのいる森からチョコレートヒルズに向かう途中にあります。

一般には車で通り過ぎるだけのようですが、希望があれば停車してくれて写真を撮ることもできます。

 

木々に覆われた道は、短からず長からずの距離でしたが、とても印象的でした

 

 

HABITAT

動植物の棲息地という意味の英語であった名前を持つバタフライガーデンが、

チョコレートヒルズの手前にあります。入場料は40ペソ。

ボランティアガイドさんが付いて、英語で説明をしてくれますが、日本人観光客も多いのでしょうね。

「さなぎ」「毛虫」などと日本語の単語も出てきました。

 

 

 

本物の蝶ですがゲストのシャツに張り付いたりと、

まるでリモコンで操作されているような動きには驚きました。

人に慣れている蝶っているのですね。

 

チョコレートヒルズ

こちらもボホール観光の目玉です。

島の真ん中近くにあるカルメンと言う町では、高さ40メートルほどの円錐形の丘が、

約1000個広がっています。人工的に造れる数ではないので、もちろん自然のものですが、

他に類を見ない景色は一見の価値があります。

名前の由来は、フィリピンが乾季である4月から6月の間には丘を覆う木々が緑ではなく

チョコレート色に変わることからこの名が付いています。

今回は季節はずれでしたので、緑色の丘となっていましたが、

チョコレート色を見たい方は、4~6月のご旅行をお勧め致します。

今回連れて行かれたのは、数年前にできたと言う

CHAP(チョコレートヒルズアドベンチャーパーク)という施設でした。

ここでは、チョコレートヒルズを見るだけでなく、

様々な乗り物に乗って楽しむことができるようになっています。

ドライバーさんに以前来た時と場所が違うと話したところ、

以前は地元自治体で管理している展望台へ行ったのではないかとのことでした。

そこは無くなったのか聞いてみましたところ、ここCHAPより先にまだあるのとのことでした。

チョコレートヒルズは1000個もありますので、どこに登って見てもそれほど景色は変わらないかと思えば、

どこから見ても良いわけです。
丘の高さは、どこも似たようなものなのですね。

以前来たときと同様、約200数十段階段を登ってCHAPの展望台へ上がりました。

 

 

 

展望台への階段

 

地平線の彼方まで、円錐の丘が広がっています。

季節柄、チョコレート色ではありませんでした。

 


CHAPでは、チョコレートヒルズを見ながら、ご覧のような空中自転車に乗ることもできます。

今回は、ボホール島観光を宿泊ホテルに事前予約をしていました。

上記が、一般のコースとなっております。参加人数により、料金は変わってまいりますが、

今回3名での予約で、一人当たり2700ペソでした。

車代・各施設の入場料・リバークルーズでのランチも込み (CHAP内の乗り物料金は含まれません)
ボホールのホテルを、ねもとトラベルでご予約の方で、ボホール島観光もご希望の方、ご相談ください。

 

シップハウス

チョコレートヒルズでボホール島観光を終えた後、

ホテルへ戻る道中で船の形をした変わった建物を見つけ寄ってみました。

 

現役の船長さんが、趣味と実益を兼ねて造ったホテル兼、博物館でした。

入場料は、30ペソ(ボホール島観光には含まれていないため、別途支払いが必要)

 

1階は、船のキャビンのような造りでした。

2階には宿泊施設があります。1泊、800ペソ~

フィリピンの有名なテレビ番組「RATED K」にも取り上げられたそうです。

 

ボルハブリッジ
地図で見ますとボホール本島の左下に、パングラオ島という別の島があります。

沖合いには、数々のダイビングスポットが有り、ホワイトビーチを持つリゾートホテルも、

こちらの島に固まっていて、数年後には新しい国際空港が建設されます。

ボホール本島とは、2つの橋で繋がっていますが、こちらは新しい方のボルハ橋になります。

 

フラッシング・メドウズ リゾート
今回、宿泊したパングラオ島にあるリゾートホテルです。

名前を聞いてピンと来た方は、かなりのテニスファンではないでしょうか。

テニスの4大大会の一つ全米オープンが開かれるフラッシング・メドウズ・コロナパークから

名を取ったこのホテルは、オーナーさんが大のテニス好きで、

お部屋の名前に歴代の世界チャンピオンの名前も付けられています。

またホテルの敷地内には、本格的なテニスコートも完備されています。

STDルームは、コナーズと付けられています。

 

室内金庫は、全タイプに付いております。

 

こちらは、スーペリア レイバー

 

スーペリア レンドル

 

スーペリア フェデラー

 

ファミリールーム(7名利用可)は、テニスプレーヤーの名前は付いていません。

トイレは、室内に2つあります。

 

スーペリアDX アーサー・アッシュ

 

 

アガシ・スイート

 

本格的なテニスコートがあります。

 

ダイナソーパークもありますので、子供連れの方にもよさそうです。

 

 

ホテルの敷地内に、教会もあります。

 

海の見えるレストラン、朝食もこちらで食べる形となります。

 

やはり海の見えるスイミングプール プールから階段を下りると海です。

 

敷地内のすぐ横に、桟橋があり、オプショナルツアーであるドルフィン・ウォッチングには、

ここからすぐに船に乗ることができます。

 

 

2日目は、フライトまでの時間を利用してパングラオ島巡りをしてみました。
まずは、パングラオの新空港建設予定地

 

 

予定では、再来年の開港を目指して工事が始まっています。

 

パングラオ教会

 

 

 ウォッチタワー、2年前の地震の影響がここでも残っていました。

 

ノバ・シェルミュージアム
貝の博物館です。ボホール近海等で採集された珍しい貝殻などが展示されています。

入場料、大人50ペソ

 

大きなシャコ貝は、外に展示されていました。

館内の様子

 

 

館内は、数室に分かれています。こちらは珍しい貝のコーナー

 

 

最後の部屋は、お土産屋さんになっています。

貝でできたターシャ

 

 

ヒナグダナン・ケーブ HINAGDANAN

こじんまりとした洞窟ですが、以前ボホールへ来たときにもここへは寄っていて良い印象が残っていました。

以前の入場料は忘れてしまいましたが、今回は25ペソでした。

 

 

 ちょっと窮屈な階段を下りて中へ入ります。

 この現在の入り口は、後年になって見つかったものだそうです。

 

洞窟の中は、プールのようになっていて泳ぐことも可能です。

 泳ぐ場合は、入場料が100ペソになります。

 水は、ブラキッシュウォーターという海水と淡水が混ざっているものです。

写真上部に見える2つの穴が、16世紀に初めてこの洞窟を見つけた際の穴なのだそうです。

地主さんが、地上から洞窟へ簡単に下りれるように階段を作らせたそうですが、

現地語で、階段のことをHAGDANANと、言います。

 ここから、この洞窟はHINAGDANANと呼ばれるようになったそうです。

 

 

洞窟の入り口付近には、お土産物屋さんが何件も連ねています。

本島にいるターシャ関連グッズも置いてありました。値段も本島と変わりません。

Tシャツ99ペソ~

 

パングラオ島には、数々のリゾートホテルがあります。

 ボホールビーチクラブで、ランチを食べたついでに写真を撮ってきました。

 

ボホールビーチクラブは、広大な敷地を持っています。

入り口から海辺のホテルまで、かなりの距離がありました。

 

宿泊者でない場合、一人600ペソを払うことで入場が許されます。

600ペソの内、450ペソ分は、ホテルのレストランで飲食が可能ですので、

実質入場料は150ペソということになるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レストラン

高級リゾートであるのに、食維持や飲み物は良心的な値段でした。

 

生簀にいたフィリピンの高級魚ラプラプも、お好みで料理していただけます。 

 

以下は、時間の関係で入口の写真だけ撮ってきました。

エスカヤ ビーチリゾート

 

サウスパームス リゾート

 

 

 

 

ボホール本島

パングラオ島

 

今回、十数年ぶりにボホールを訪れましたが、以前は舗装されていなかった道も全て舗装されていて

パングラオに出来る新国際空港建設もあり、発展を感じられました。

しかしながら現地の人達は観光客ずれをしていない素朴で田舎の人そのものの性格の方が多かったですし、

食事やお土産の料金も観光地にしては決して高くなく、適正な料金設定でした。

国際空港が開港して、更に多くの観光客が訪れるようになりますと、

だんだんと料金も高くなって現地の人のもてなし方にも変化が起こるかもしれません。

ボホールへ出かけるなら今がチャンスだと思います。

 

ご質問・お問い合わせはネモトトラベルまで
booking.nemototravel@gmail.com