ブラカン州はメトロマニラの北に位置します、南部のマニラに近いエリアは

首都マニラのベッドタウンともなっていますが、北部はヌエバエシーハ州やパンパンガ州にも接し、

まだまだ自然が多く残っています。

 

ビアク・ナ・バト国立公園は、ブラカン州北部サンミゲルにあります。
フィリピンにも数多くの国立公園がありますが、

マニラから車で2時間弱程度の手軽に出かけられる国立公園です。

ビアク・ナ・バトは直訳しますと、「割れた石」。現地は巨大な岩に囲まれた渓谷です。
マニラからも近いので、学生さんの遠足や、テレビや映画の撮影にもよく使われています。

 

また、ここは19世紀の終わりスペイン統治に反抗したフィリピン革命の際に、

後のフィリピン初代大統領エミリオ・アギナルドと、

調停者ペドロ・パテルノが調印をしたところでも有名です。

フィリピン独立前の1897年、アギナルドは当時公用語となっていたスペイン語を破棄し、

タガログ語を公用語とする「ビアク・ナ・バト共和国」を樹立し大統領に就任しました。

その後スペインとの和平協定で、アギナルドは一時香港へ亡命することになりますが、

このときの和平協定の名前も「ビアク・ナ・バト協定」と言います。

アギナルドさんは、現在は出回っておりませんが、5ペソ紙幣に描かれていた人物です

 

 

現在出回っている5ペソコインも、小さいですがアギナルドさんの肖像です。

 

現地は、2千ヘクタールを優に超える広大な敷地ですので、全ての洞窟を周るには1週間はかかるそうです。

一般には入り口から川沿いにある、アギナルド洞窟、バーハイ・パニーキ(直訳すると、蝙蝠の家)あたりの

片道20分程度のコースがお勧めです。

タガログ語のガイドさんになりますが、上記のコースであれば片道150ペソ、

往復300ペソのガイド料で付いてくれます。

 

中に入ってしまうと殆ど売店はないので、お弁当を持参して現地で食べるピクニック形式がお勧めです。
入場料は、大人30ペソ、学生20ペソ

 

現地へのアクセスですが、LRTフィフスアベニュー駅近くからバスが近くまで出ています。

サンミゲルのY路地、ビアク・ナ・バトへの入り口からはトライシクルでの移動となります。

ネモトトラベルの車でもアレンジは可能です。
ご希望の方は、お問い合わせください。

 

BIAK na BATO 入口

 

全てを周ると1週間ほどかかるそうです

 

フィールドトリップに参加している学生

 

石のお土産屋さん

 

ビアクナバト協定の事が書かれています

 

 

最初のつり橋

 

学生たち大勢参加しています

 

エミリオ・アギナルド初代フィリピン大統領の事が書かれています

 

2つ目のつり橋

 

 

 

 

とてもきれいな岩肌です

 

洞窟の入り口

 

今回お願いしたガイドさん

 

 

 

ボカウエ

 

フィリピンでは、クリスマスから新年にかけて爆竹や花火で祝ったりしますが、

毎年死亡事故が起きて社会問題ともなっています。

この花火の殆どが、ここブラカン州はボカウエで作られています。

繁忙期が過ぎて閉まっているお店も多かったですが、街道沿いに多数のお店が軒を連ねています。

 

花火屋さん 休みの所が多かったです

 

 

 

 

この花火やさんが営業していました

 

 

オバンド

 

オバンドは、メトロマニラとの境界に近いブラカン州にあります。
1753年、当時の知事ドンホセ・フランシスコ・デ・オバンドさんの

名前から付けられたこの町は海にも近く、台風が来るとすぐに洪水になってしまうようなところですが、

この町で有名なのはオバンド教会。

不妊に悩む女性が、この教会でお祈りをして外の広場で踊ると子供が授かるということで有名で

フィリピン各地から訪れます。

 

毎年お祭りは、5月17日・18日・19日の3日間。

曜日が平日になる年でも、必ずこの日に行われます。

ミサが始まるのは、午前8時からとなります。

 

 

 

教会の脇には、子供を授かりたい方のお祈りを受け付けする為の事務所がありました。

 

今回伺いましたら、カードを頂きました。

 

 

 

雨季でない今の季節でも、道は水浸しでした・・・