フィリピン初の快挙!女性ジャーナリストがノーベル平和賞受賞
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2021年10月9日
フィリピン初の快挙!女性ジャーナリストがノーベル平和賞受賞
みなさん、こんにちは。
いつもねもとのブログをご覧頂き、ありがとうございます。
10月8日午後、フィリピンに嬉しいニュースが流れましたよ。
ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、2021年のノーベル平和賞を
フィリピンの著名ジャーナリスト、マリア・レッサ氏とロシアの独立系新聞編集長ドミトリー・ムラトフ氏に
授与すると発表しました。
レイスアンデルセン委員長は授賞理由について、両氏がフィリピンやロシアで
「表現の自由のための勇敢な闘い」に取り組んできたと説明しました。
フィリピンのオンラインメディア「ラップラー」の最高経営責任者(CEO)であるレッサ氏は、
薬物捜査のために容疑者の殺害もいとわないとされるドゥテルテ政権のやり方を批判してきました。
ドゥテルテ大統領は「フェイク(虚偽)ニュースだ」などとして同社と対立。
当局が名誉毀損のほか、脱税や出資法違反などの容疑でレッサ氏を繰り返し逮捕しているが、
レッサ氏は「報道の自由に対する不当な圧力だ」として反発しています。
受賞決定を知らされたレッサ氏は8日、「私ではなく、ラップラーの受賞だ」と強調しました。
※CEOのノーベル賞受賞を伝えるインターネット版ラッパー誌
ラッパーの報道に興味のある方は、下記をクリックしてみてくださいね。
さて、マリア・レッサ氏は、1963年10月2日にマニラで生まれました。
1歳の時に実父が死去、その後母がイタリア人と再婚、10歳のときに両親と共にアメリカに渡り
1986年大学を卒業するまで過ごしました。
アメリカのプリンストン大学では、分子生物学と演劇を専攻し、
英語と演劇、ダンスの学士号を取得し優秀な成績で卒業すると、
今度はフルブライト奨学金制度(これまた超優秀者のみ使える奨学金制度)を利用して、
フィリピン大学(フィリピンの東大と言われる成績優秀な大学ですよ)に再入学し、
そこで劇作家になることを考えていたそうです。
※若き日のマリア・レッサ氏
ところが、ひょんなことから、1988年政府直轄のTV局(PTV)で、
ニュースキャスターを務めることになります。
その後すぐCNNマニラ支局長に就任。25歳の女性支局長は史上最年少と話題になりました。
1995年からCNNジャカルタ支局長も務め、2005年にフィリピンに戻るとABS-CBS局に入社。
2012年にRAPPELER(ラッペラー)を設立しました。
2018年には、TIME誌より「年間最優秀人物賞」を受賞し、表紙を飾ったほど。
トータル35年間報道に携わるベテランで、超キャリアウーマンです。
ところで、マリア・レッサ氏は、8日に選考委員会がノーベル平和賞を発表した際、
報道の自由や独立したジャーナリズムについて議論するオンライン討論会に参加している最中でした。
レッサ氏は、いったん討論会を退席して携帯電話で話した後、信じられないというような表情を浮かべ、
ほかの参加者たちから祝福を受けていました。
このあと、レッサ氏は「何てことでしょう。こんにち、ジャーナリストであることがどれほど大変なことか、
私たちが正しいことを続けることがどれほど大変なことかを認めてくれたのだと思います。
ノーベル賞の選考委員会に感謝します」と話していました。
そして、「事実がなければ何も実現しない。たとえ事実がつまらないものでも、
それを共有することからすべてが始まる」と述べました。
あらためて、マリアさん、ノーベル賞受賞おめでとうございました。
今後のさらなるご活躍を期待しております。